講義(動画)
協賛
講師:栢木進さん
撮影スタジオ:国際理容美容専門学校
撮影・映像編集:1,2 FILM
講義動画の書き起こし
落ち気味のまぶたにはあまり色をのせない(00:12~)
メイクアップアーティストの栢木進です。
ここからはまぶたの落ちてきてる目元のアイメイクをどうするかというところを見ていただきたいなと思います。
今彼女の目はすごく可愛らしい目ですよね、まつ毛が付いてるというのもあるんですけど、見た目の印象がすごく丸くてコロッとしてて可愛らしい印象なんですけれども。
やっぱりまぶたの上の皮膚がかぶさってきてしまっている。
そういうところをそのままメイクをしてしまうと腫れぼったい目になりがちなので、そこをどうするかというところを見ていただきたいなと思います。
なのであまりここの上にはあまり色はのせないほうが、すごく自然に見えてくる。
逆に隠れてしまう所、この辺に影を入れることで目の陰影がもっと出てくると思うので、そういうところを今からやってみます。
肌色、年齢に合わせたシャドウを選ぶ(01:12~)
こういう小さめの柔らかい筆を使って、この辺にシャドウを入れていきます。
今回使うのは彼女の肌色に合わせてベージュというか、これぐらいの色味を使っていきたいなと思います。
使う幅というのは、これが一番濃い所であって、この辺の色を使っていこうかと思います。
横から見ると彼女の目はすごく立体感があるのでそこに一番、この辺にパールの激しいものをのせてしまうともっと腫れぼったく見えてしまったり、逆に年相応でなくなってしまう。
目元だけキラキラしてそこだけ若い女の子風になってしまうと、逆に彼女に似合わなくなってしまうので、もうちょっとシックな落ち着いた色味を使っていきたいなと思います。
まずこういう濃い色、この辺の色からのせていこうと思います。
目を閉じたときの目の幅で、際から色をのせる(02:19~)
この際にしっかり色を置いていきます。しっかり目の際に今入れていってます。
この幅の中でちょっとぼかしていきます、これぐらい。
ちょうど二重の幅に見えてくる。
ここでポイントは、今この二重の幅こうありますよね。ここまで下がってますよね。
ここの幅まで入れてしまうともっと目が下がって見えてしまうので、今このちょうど目を閉じたときの、二重の幅じゃなくて、目の終わる幅で入れてます。
ここですね、ここの幅じゃなくてこの横の幅の問題ですね。この目の終わる幅で、目の長さで入れていきます。
そうするとまぶたの二重の幅より、ちょっと短めに入ってるのがわかりますか、そういう感じでいきます。
あとはこの二重になったときにまぶたの上のかぶさってくる所、ここのラインがガイドになるので、ここまでぼかしていきます。
一番最初に筆を置く所が濃く付くので、濃くしたい際から置いていって、あとはペンを描くように、色を集めるようにぼかしていきます。
もうちょっとこれを繰り返していきます。
アイホールの幅より短めに、筆を変えてぼかす(04:50~)
ポイント的に彼女の目、今アイホールがこうあるんですが、ここまで色をのせてしまうとここにくる。
そうすると目が下がって見えちゃう。
なのでここまでアイホールがあるんですけど、この辺で止めておく。
そうすると自然な目の形の延長線上でシャドウがぼけていくので、ここまでの形で色を作っていきます。
どんどん筆を変えて、ちょっと柔らかい筆、ちょっとコシがある筆といろいろ変えて、目元の陰影を付けていきます。
際が一番濃くなるように。
だいぶ陰影が付いてきたのではないかなと思います。
二重の重なる所にシャドウで陰影をつける(06:07~)
だいぶ黒い所が、陰影が出てきたので、今一色でぼかしてるんですけど、この2列目の大きい所をもうちょっと淡い色、これぐらいの色で目元を作っていこうと思います。
パキンとした色を使うメイクではないので、自然な陰影を付けて本人の目の形に合った印象的な目元を作るのが目的なので、そこまでは派手な色ではないです。
肌になじむ、陰影ができる色を使っていきます。
もうちょっと目の上がかぶさってる部分、もうちょっとここにシャドウが入ると目が大きく見えるので。
こっちが今黒く見えてますよね、こっちはまだ目が皮膚に隠れてしまって色が出てきてないので、ここにもうちょっと色が出てくるように、濃い色が感じられるように、そこまで広げて描いていきます。
目を開けた状態でシャドウのガイドをつくる(07:40~)
目を閉じたままで描くとけっこう難しいので、こういう場合は目を開けてもらって、そこに影ができるぐらいの所を探してもらって、そこからニュアンスを付けていくと、そこをガイドにして色を入れていくと目を開けたときに目立った所にシャドウがのってきます。
本当細かい所なんですけどね。そういう所かな。もうちょっとあったほうがいいかな。
別に目を閉じてからシャドウは塗らないといけないってことはないので、目を開けたときにどこまで見えるか、どこまで影が見えるかっていうところを確認しながらやるのも一つのテクニックなので、目を開けたときにどこら辺に影ができれば目が大きく見えるのかなっていうのを確認しながら。
ある程度できたらここにラインが残っちゃってますよね、ここがガイドになるので、ここをぼかしていきます。
若い子の目元とか一重の人だとそこまでする必要はないんですけど、やっぱり目を開けたときと閉じたときにギャップがある方は、目を開けたときにガイドを探してそこをしっかりなじませていくっていうアイメイクのアイシャドウののせ方のほうが形を探しやすいし、魅力的にドラマティックになっていく。
ボトムのシャドウは真ん中を中心に(09:56~)
下のほうにもニュアンスを入れていきます。
さっき言ったようにここのライン、あんまり目が下がって見せたくないので、下のボトムのシャドウもこの際まで入れてしまうと、目が垂れて下がって見えてしまうんですよね。
タレ目っていうよりも皮膚が下がって見えちゃうわけです。
すごく老けた印象になってしまうので、目の印象をもうちょっと強くしたいので下にシャドウを入れたいんですけども、ここの際まで入れないほうが老けて見えない、疲れて見えないのでこの真ん中辺りを中心に同じ色で入れていきます。
このまつ毛の生え際をちょっと強調させるぐらい。それぐらいのニュアンスで大丈夫。
これぐらいで目がだいぶ印象的になってきたのではないかなと思います。
ベースはこれぐらいにして、あとは眉毛をやって、目元をもうちょっと強くバランスを両サイドやって、ニュアンスをもうちょっと強くしてみてもいいのかなと思っているので、これぐらいがガイドになるかなと思います。
まぶたのシャドウはシャイニーになり過ぎない色で、まぶたの幅より短い範囲でのせていく(11:35~)
今両方の目のベースができたところなんですけども、やっぱり次はもうちょっと明るい色でポイントを入れます。
全体に入れていきます。
彼女みたいなちょっとまぶたが落ちてきそうな方のアイメイクのポイントっていうのは、やっぱりシャイニーなものをあまり使わない。
使えば使う程腫れぼったくなるので、そこが落ちてきた印象に見えてきてしまうっていうのと、この落ちてきてるラインよりも短くアイシャドウを入れていく。
ここより先にアイシャドウをのっけていってしまうと、目を開けたときに下がって見えてしまうので、そういうことをしない。
アイライン、マスカラは雰囲気に合わせる(12:30~)
あと彼女のマスカラ、まつ毛が付いてるっていうのもあるんですけど、無理にアイラインを引いても目がつぶれて見えちゃうので、あまり美しくないので、そこは引かないほうが彼女の目にはいいんじゃないかなと思うので、アイラインは引きません。
アイライン引かなきゃいけないっていう考え方も危険なので、そこは引くのか引かないのか、引かない場合もあるし、マスカラもしないほうが魅力的なこともあるので、そこは作業にしない、儀式にしないっていうのが大事ですね。
目の下、眉下のハイライトは真っ白はさける(13:10~)
目の下、ここは光がちょっと当たるぐらいのニュアンス。
ベージュ系のちょっとシャイニーなものなんですけど、肌になじむくらい。
それがポイントになって肌になじんで溶けて消えていくぐらいっていうのを入れていきます。
この目頭、この辺にポイントで光が当たると目が美しく見えるので、これぐらいで。
こういう所をポイントに、あんまり真っ白だとイヤミな感じになってしまうので、ほんのり色を反射するような感じのものを使っていきます。
これぐらいでアイメイクがナチュラルな感じでできたんじゃないかなと思います。
あえてこういう一番高い所にハイライトを入れても逆に浮いてしまうので、もちろんあってもいいと思うんですけど、白浮きしないのもの。
真っ白じゃなくてちょっとベージュ、黄色系のものを置いていくといいんじゃないかなと。
こういう色でしたら、こういうちょっと黄色っぽい色をのせてもいいのではないかなと思います。
もうちょっとパールが薄いほうがいいと思うので、今はのせないでおきますね。
これぐらいでアイメイク完了です。
まとめ
- 下がり気味のまぶたにはパール感の強い色はのせない
- 年齢に合わせて落ち着いた色、質感を選ぶ
- まぶたを上げて二重の幅が重なる位置に色をぼかす
- まぶたの幅ではなく目の幅に合わせて色をのせる
- アイホールの幅より短めにシャドウをぼかす
- 濃くしたりなじませたり、目的によってブラシを使い分ける
- 使うシャドウを変えて自然なグラデーションをつける
- 目を開けたときの目元の見え方によってバランスを整える
- 目を開けている位置でシャドウのガイドを決め閉じてからぼかす
- まぶたが下がって疲れた印象にならないように目じりのボトムは色を入れない
- まつげの生え際を強調するくらいのニュアンスで自然に
- アイラインもイメージ、雰囲気に合わせて判断する
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