講義(動画)
協賛
講師:栢木進さん
撮影スタジオ:国際理容美容専門学校
撮影・映像編集:1,2 FILM
講義動画の書き起こし
スキンケアから肌のツヤを出す(0:10~)
はい、メイクアップアーティストの栢木進です。
今回は40代の女性を魅力的に見せる肌作りということで、ちょっとご覧になっていただけると分かると思うんですけど。
やっぱり年相応ということでシミとちょっと弛みと出てきてると思うんですけど、それはそれで女性の肌なのでこれがダメというわけではなくて、これをさらに魅力的に見せるということをしていきたいなと思うんですけども。
まずシミを皆さん完全に消したいと思われると思うんですけども、果たして完全に消えた肌ってキレイなのかって僕はすごく疑問に思っていまして。
一番美しい肌ってやっぱツヤだと思うんですよね。
コンシーラーでシミを消しました、ファンデーションでシミを消しました、パウダーで抑えました、完璧でもう崩れませんって言ったところでやっぱりほかの部分とテクスチャーが全然違ってきてしまうので。
そこだけ厚塗り感が出てしまうとやっぱりすごく歳を取った、老けた印象に逆になってしまうと思うので。
そこを出ないようにまずはスキンケアの状態で、スキンケアをポイントに置くことによって内側からの血行を良くして、ハリを出して透明感を出して瑞々しさを出して。
そこのツヤを活かしながらメイクをすると、ある程度シミがあってもそれがその人の魅力に変わっていくと思うので。
そんなに気にしないで、鬼のように消そうと思わないで自然な流れの中でシミが薄くなっていけば年相応の美しい肌ができるんじゃないかなと思うので、そういうところをやっていこうかなと思います。
化粧水は手で包みこむように浸み込ませる(1:57~)
そこでスキンケアなんですけど、まず化粧水を。
若い子だったら水っぽい化粧水でいいと思うんですけど、中にしっかり入れたいのでちょっとこってりした化粧水を使います。
コットンにちょっと含ませて顔の中心から外側に優しく優しくふいていきます。
コットンを使うと摩擦があるので、絶対柔らかいコットンを使うようにしてください。
こうやってコットンで入れたとしても化粧水は自分で思ってるほど肌の中には全然入っていかないものなので、じゃあどうするかというと・・・。
ある程度首まで化粧水をつけたら今度は手にそのまま取って、手の熱でちょっとゆるくして、そこから直接肌に入れていきます。
手だとコットンより全然摩擦は少ないし、手の熱でしっかりカバー、フタすることによって中に入っていくので。
優しく優しく包みこむように。理想は10秒から15秒くらい。
ちょっと顔をしっかり押さえてあげる。肌をしっかり持ち上げる。
自分でやってるとわかるんですけど、15秒って相当長く感じるんですよね。
それでもしっかり指で、ちゃんと細かい所まで。
まぶたの上までちゃんと顔先も、手で包みこむようにしっかり入れてあげてください。
本当お顔の肌って不思議で、さわればさわるほど血行が良くなってハリが出てくるものなので。
ゴシゴシさわるのはNGなんですけど、優しくさわってくだけで全然見え方が違ってくるので優しく優しく包んでください。
クリームを塗るときは上方向に手を動かす(4:47~)
ある程度化粧水が入ったら次はクリーム。
クリームもそんなにゴシゴシ、絶対刺激は与え過ぎないように、中に入るように優しく塗っていきます。
顔をさわるときのポイントなんですけど、やっぱり下に下に手を動かさない。
顔の中心から上に、そうすると顔がだんだん上がってくるので、ハリが出てくるので絶対下に下にはいかないように。
クリームを塗る順番をあんまり意識しないでも大丈夫です。
おでこから目の上から頬からあご先にかけて、しっかり塗っていってれば順番は特に気にしなくても。
丁寧に丁寧にその場所その場所をしっかりケアしてやっていけば、それがリズムになっていくのでそんなに順番は気にしなくても大丈夫です。
ちゃんとあご下、首まわりもしっかり。デコルテが見えてればデコルテまでしっかり。
リップバームを先に塗り潤いを保つ(6:50~)
今この状態で化粧水とクリームが終わったんですけど、ここで絶対忘れて欲しくないのが、リップバームを先に塗っておきます。
絶対常にリップはツヤツヤに。
ドライだとすごくあとでリップを塗ったときにカサついてしまうので、絶対リップバームを最初に忘れないようにしっかり塗っておいてあげます。
余分な油分はティッシュで落とす(7:22~)
さてここまできました。
改めてさわってみて「ちょっと油分が多いな。」「ベトベトし過ぎてるな。」っていう場合は、ティッシュ1枚で軽く表面に出ている余分な油分を落としていきます。
あんまり取り過ぎちゃってもパサパサしてしまうので、良きところで。
ファンデーションの色はデコルテに合わせる(7:50~)
どういうファンデーションを使うかっていうと、ビタッとカバーするようなファンデーションだとさっきも言ったようにお面みたいなお顔になってしまうので、やっぱりこのツヤを絶対残したい。
これオイルベースなんですけど、こういうクリームファンデーションをスポンジで、スタンプのように軽くのせていきます。
カバー力もそんなにないんですけども、重ねてつけていくとだんだん厚くなっていくんですけど。
肌が整っていくんですけども、そういう様子を見ながらつけていきます。
色なんですけども、こういう色をちょっとデコルテにのせてみて色を合わせていきます。
これだとちょっと白いかな。なのでもうちょっと、黄めの濃いやつ。
こっちだとなじんで色が消えてくるのでこっちのほうを使ってみようかなと思います。
ファンデーションベースで透明感を出す(8:47~)
こう見ると首には合うんですけど顔に対してちょっと黄色いかなと思うんですけど、もうちょっと顔全体の透明感を出したいので。
肌のベースのファンデーションベースを、ちょっとピンク色で色が飛ぶんですけど、これをちょっと塗っていこうかなと思います。
これも軽く全体に、肌全体に軽く。
ベースなので顔のトーンが、若干透明感が出る。ワントーン上がる、ワントーンも上がんないかな。
ちょっとだけ透明感が出るくらいに全体に軽く飛ばしていきます。
ファンデーションはスタンプのように軽く徐々にぬる(10:08~)
次にファンデーションをスタンプで、しっかり押さえてしっかりついた所をスタンプのように。
これ本当に軽く優しくつけていきますね。
今回の肌の目的は全部ビターっと肌をお面みたいにカバーするんじゃなくて、ツヤを残しながら健康的な肌にする目的なので。
厚くならないように、あくまで厚くならないようにツヤが残るようにしていきます。
ファンデーションとかも一気に塗りがちなんですけど、やっぱりこうやってちょっとずつ様子を見ながら塗っていくことがすごく重要なんですね。
一回厚くついちゃったものってそこからは取れないので、しっかりちょっとずつちょっとずつ様子を見ながら。
薄く薄く徐々についていくんですけども、これをしっかり何度か繰り返すと肌ができあがってくるので。
油分が、これはほぼほぼオイルでできてるので、リキッドファンデーションよりも水分がすくないので。
リキッドファンデーションみたいに水分が飛んでしまうとやっぱり乾燥してしまったりするので。
用途や目的に合わせてテクスチャーを選ぶ(12:00~)
ツヤを出したいときにはこういうオイルベースのファンデーションを薄く重ねてつけていくと、時間が経ってもしっかりツヤが残っているので。
用途を、どういう肌をつくりたいのか、どういう肌の人に対してファンデーションでどういう肌をつくりたいのかっていうのを見極めて道具も選んでいくといいんじゃないかなと思います。
特にシミ・そばかすは今のところ僕は全然気にしてません。
っていうのも最初に話しましたが、肌のテクスチャーをとにかく均一にすることが目的。
均一にツヤが残ってればすごく健康的に見えるし、逆にシミもそばかすも気にならない。
逆に全部カバーしてしまうことによってそこだけテクスチャーが重くなってしまうので、若々しくは見えないので。
まぶたも、薄く薄く。
これだけ何度も叩いてるんですけども、そんなに厚くは全然つかないので。
スタンプのように使っていくと全然量は、厚塗りにはなっていかないので、徐々にテクスチャーができてくる感じなので。
筆で塗るときはつけ過ぎない(13:51~)
今スポンジでファンデーションを塗ってきたんですけども細かい所をもうちょっと、こういう小鼻の際の際とか目の下とかしっかりのせたい所は筆を使って塗っていきます。
同じファンデーションなんですけども、目の下小鼻の脇、こういうポイントでテクスチャーをつけるだけで肌がキレイになってくので。
もうちょっと目の下。
筆とスポンジを場所によって使い分けていければなっていう感じですね。
筆も使うときのポイントはつけ過ぎない。
筆とかってやっぱり「こういうとこもうちょっと欲しいな。」ってつけがちなんですけれども、そこを我慢してちょっとだけにしておく。
スポンジはそんなについてかないので平気なんですけど、スポンジに比べて筆はいっぱいつけちゃいがちなので。
目元のくすみはアイシャドーに活かす(15:30~)
今はパウダーはここではしないです。
せっかくツヤが出てきたのに、パウダーをしてしまうともっとマットになってしまうので、これぐらいのテクスチャーで抑えておきます。
目の上もちょっとくすみが残ってるんですけども、ここもあえてこれぐらいのくすみを残しておきます。
これあとで普通に本人のアイシャドーになってくるので。
ここを無理にくすんでるからといって、白いコンシーラーとかでカバーしてしまうと逆にヨレてしまったり、逆に不自然になってしまうので。
しっかり本人の持ってる色を活かすことがすごい重要なので、これぐらいにしておきます。
これぐらいで、40代の女性の魅力的な肌の作り方っていうのを見ていただきました。
まとめ
- 健康的な肌作りはテクスチャーを整える
- スキンケアによって透明感 健康的な瑞々しさを出す
- あくまで自然な美しさを目指す
- 年齢、肌の状態に合わせてこってりとした化粧水を選ぶ
- 柔らかいコットンを使いやさしく肌に浸み込ませる
- 手の熱を活かし直接顔全体を10秒~15秒包み込むようにして浸み込ませる
- 常に上方向を意識して手を動かす
- リップは常に潤いを保つ
- 油分が多く浮いていたらティッシュで軽く押さえる
- ファンデーションの色はデコルテに合わせる
- 肌の状態により色ムラ クスミが気になればファンデーションベースを使う
- 軽く軽くスタンプのように叩き込む
- ツヤを活かしたいときはオイルベースのファンデーションを使う
- 用途と目的に合わせて道具を選ぶことが重要
- シミソバカスを気にせずツヤを出しテクスチャーを揃えることで美しい健康的な肌が出来上がる
- 細かいところは筆を使う
- 目元のクスミは消さずに自然なアイシャドーとしてアイメイクに活かす
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