このステップの概要
このステップでは「童顔の女性を少し大人っぽく見せるメイク術」のまゆげについて解説します。
講義(動画)
協賛
講師:栢木進さん
撮影スタジオ・モデル:国際理容美容専門学校
撮影・映像編集:1,2 FILM
講義動画の書き起こし
コーミングの役割(0:00〜)
では次に眉毛を描いていこうかと思います。
彼女の眉毛はもうすでに生えているので、そこをまずは綺麗にコーミングしていきます。
こんなに短くてコーミングする意味があるのかと思いきや、ちゃんとしっかりとコーミングすることで毛流れが見えてきます。
毛流れに沿って眉毛を描いていきます。
毛流れが見えるということは、眉毛があるべき形が何となく自分の中でイメージができるので、それをイメージできるようにコーミングしていきます。
眉毛の生え方は、眉頭から徐々に立ち上がって、横に流れて、下に下がっていく。
そういう毛流れなので、それに沿ってスクリューブラシでなんとなく追っていきます。
ブラシをその形にその流れに沿ってなんとなく形をなぞっていくと、自ずと「ここにこういう毛流れがあって、ここに色を足していけば・・・」「ここにないところに色を乗っけていけば・・・眉毛がキレイに描けるんだな」っていうのが見えてきます。
だから、それが何となく見えるまで優しく優しくコーミングをすることが、すごい重要なのではないかと思います。
自然に似合う眉の描き方(1:36〜)
いわゆる例えば、「前頭が始まります」「高さは黒目の上に山がきます」「終わりは小鼻と目頭の延長線上です」「始まりと終わりの高さは一緒です」とか色々あるんですけど、あんまりそれにとらわれてしまうと、やっぱりその人に似合う眉毛って描けないんですよね。
だから「ある眉毛をそのまま生かしてあげる」そういうことがすごく重要なので、あんまり数字的な考えにとらわれない方が、自然なナチュルなその人に合った眉毛が描けると思います。
なので、ちょっとずつ描いていきます。 今だいぶ毛流れが見えてきたので、始まりをちょっと描きます。
こっちのほうが濃いですよね。なので、こっちをもうちょっとこっちに合わせて濃くしていこうかと思います。
描き方のポイントは、片方を完全に完成させない。 ちょっとずつちょっとずつ完成させていく。
そうすることで、左右対称の眉毛ができると思います。 こっから描いていこうかと思います。
まずペンシルで描いていきます。今見た毛流れに沿って、毛の流れを描いていきます。
これ、今描けているようで、描けていないように見えるかもしれないですが、なんとなく描けています。
ちゃんと色が乗っかっています。徐々に徐々に黒くなっていきます。
左右のバランスを上手にとる方法(3:16〜)
今ここ描いている時にどこを見ているかというと、こっちを見ています。 ここの毛流れ、ここの高さを見ています。
こっちを描きながらこっちを見ています。
そうすると、「どういう眉毛が左右対称になっていくのかな」「向かって左の眉毛は右側に対して、どこの部分が足らないのかな、どこが薄いのかな」と見えてくるので、右を見ながら左を描いていきます。
ある程度、濃さが揃ったのかなと思うので・・・ 今回のテーマが「若干女性らしく大人っぽく」見せたいので、しっかりと形もあった方が女性っぽく大人っぽく見えるのではないかと思うので、そういう形も意識して描いていこうかと思います。
今だいぶ色が合ってきたので、あとは形をもうちょっと細かくコントロールしていこうかと思います。
眉毛の次はシャドーでいこうかと思います。この辺ですよね。この辺を使って。
眉毛を上げる時の正しい指の使い方(4:33〜)
眉毛を描くポイントなんですけど、いま僕は眉毛を上げながら描いていますよね。
眉毛を上げながら描く時に、親指でポイントでこう上げて描くと、この場所しか上がらない。
この場所しか上がらないので、結局全体のバランスがなかなか見にくいですよね。
だから親指の前後を使って、面でぐっと上げて描いてあげると描きやすい。
眉毛もやっぱりちょっとずつ丁寧に描かないと、綺麗には描けないので。
今度はこっちをちょっと足していきます。 この辺は十分に毛流れがあるので、この辺の薄いところを足していきます。
眉毛の山の作り方(5:39〜)
若干、彼女の元の眉毛の形がストレート、高さの変化がないので、ちょっと変化をつけた方が大人っぽいのかなと思うので、高さを・・・山を出していこうかと思います。
あんまり不自然にならない程度、彼女の元ある眉毛の邪魔にならない程度、形をちょっと作ってあげる。
こう描きながら、僕は眉毛のエンドの長さとかは無視しています。形は無視。彼女の元ある毛の流れ、毛の量、毛の高さにしか目がいっていません。
まだこっちの方が太い気がしませんか。こっちのバランスを取っていきます。
今描いていて、気づくのか気づかないのかわかりませんが・・・今まっすぐでしたよね、もともと。
まっすぐだったので、どこを足したかというと・・・まっすぐだったのでこうあげたい、山を作りたい、でもまっすぐ。
ではどうすれば、こういう形になるかというと、やっぱり山を足しますよね。
でも足しただけだと、こういう三角になってしまいますよね。
だから、この下もちょっと影をつけてあげると、こことここが影になって、こういうような形がおおげさに言えばできますよね。
だから、そこを目指してちょっと眉頭のところに影を作ってあげる・・・眉毛をもうちょっと作って・・・という風にしていくと形がコントロールできてきます。
あくまで自然に。やりすぎない。
そこを意識しすぎちゃうと、描いたようなベターッとした眉毛になってしまうので下から始まって・・・ これも本当に毛流れに沿って、こう毛流れに沿って、この始めの毛流れに沿って、その延長線で山が出てくるようなイメージ。
そう描けば形は探しやすい。 だから毛流れを確認することがすごく重要。 ちょっと色ムラがまだ若干あるのかなって思うので・・・どこが色ムラかというと、こういうところですね。
なので、ここももうちょっとペンシルで埋めていきます。
これもそうですね。描いているようで描いていないようで実は描いています。
というくらい微妙な影を作っていくイメージですね。本当に皮膚に触っているのか触っていないか、わからないくらい。
眉毛の左右のバランスを取る時の注意点(9:20〜)
こんな感じで、ちょっとずつ左右のバランスを見ながら描いていくと、左右が揃うのではないかと思います。
彼女は比較的すごく左右的な眉毛だったからまだ描きやすかったんですが、たまにすごく高さが合っていなかったり、片方が削れてしまっていたりする方もいると思うんですけど、そういう方はなるべく形を揃えるくらいにしておいた方が、無理にまったく一緒の眉毛を描こうとするとどうしても不自然な感じになってしまうので、ある程度高さを揃える・・・ある程度形を揃えてあげる・・・というくらいの意識の方がより自然に本人の魅力が出るのではないかと思います。
絶対に左右一緒にしなければいけないっていうと、「描きました」という眉毛になりがちなので、そうするとナチュラルではないですよね。
だからその人の、本人のいい具合をちゃんと見極めてあげることが大事なのではないかと思います。
まとめ
- 眉毛の有り無しにかかわらず、最初にコーミングして形を確かめる
- 毛が生えているだろう流れに沿って一本一本足していくイメージで
- 左右少しずつ描く(この時目線は反対側の眉へ)
- 眉毛を上げて描くときは親指全体を使って面で眉毛の上を押し上げながら
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