講義(動画)
協賛
講師:栢木進さん
撮影スタジオ・モデル:国際理容美容専門学校
撮影・映像編集:1,2 FILM
講義動画の書き起こし
全部やり直すのではなくワンポイントで(0:12~)
はい、メイクアップアーティストの栢木進です。
今回はまた若いモデルさんに来ていただいてきたんですけども、本人の顔のお悩みというかそういうことを解決というか、お話を聞いてメイクをしていこうかなと思います。
今本人のメイクなんですけども、全部これをやり直すのではなくてワンポイント、タッチアップだけで魅力的にできればいいかなと思います。
本人の気になってるところが、顔の形。
アゴが四角いのが気になるということで、そこをじゃあどうするかってところなんですけども。
今本人のメイクを落とすことはしないんですけども、こっから何ができるかなーって思ったときにやっぱ普通にここを。
顔のシェーディングというか影を入れると、顔の形は補正できると思うんですけども、あんまりここに影があるって、やっぱり若い女の子なのでお化粧が濃く見えてしまうので・・・。
それだったらチークをポイントで幅広く丸く入れてあげると、ここの形はそんなに気にならなくなっていくんじゃないかなと思うので、そこをやってみようかなと思います。
目の下ギリギリにチークを入れない(1:24~)
やっぱり粉もののパウダーのチークを入れてしまうと、ちょっとカサカサしてしまうので、練り物のクリーム系のチークを、こういうのを筆で入れていきます。
しっかりね、なじませて。
今もともとの血色があるんですけどその上に、ちょっと足すように高い位置にね。
もともと顔が可愛らしい感じなのでそういう雰囲気をもうちょっと出せればいいかなと思います。
あんまり目のギリギリまで入れないように、ちゃんとチークの高さに沿って入れていきます。
でもだいぶ濃く入れてます。
水で湿らせたスポンジで顔全体になじませる(2:25~)
このままだとちょっとキツ過ぎるので、スポンジでぼかしていきます。
これ今水でちょっと湿らせたスポンジなんですけど、そういうのを使うとツヤが出てくるというか、肌にツヤが出てくるというか。
全体になじませてあげる。
全然おでことかいじってないけどこうやって全体的に同じ動きをしてあげると、顔全体に同じ動きをしてあげるとここのポイントのメイクが自然に顔全体になじんでくるような感じになってくるので、全部しました。
こんな感じかな。
気になる部分以外の印象を強めにする(3:33~)
眉毛もいいですよね。彼女に似合ってて。
あんまり形もしっかりしてない、ちょっとストレートで。太めの眉で似合ってると思います。
まつ毛を上げてみようかな。
そうすると目の丸さが見えて、ここの四角のところがあんまり目がいかなくなるようになるんじゃないかなと思います。
そういうポイントを考えて、ここが気になるからここだけをフューチャーしてメイクで何かするっていうんじゃなくて、ここが気になるんだったら他のとこで目線を。
バランスをずらすというか。
そういうメイクのアプローチがすごい重要なんじゃないかなと思います。
普通に撮影の現場でもヘアサロンのサロンワークの現場でもちょっとだけタッチアップしてあげることって結構あると思うんですよ。
自分がやったメイクとか他人がやったメイクを直すってすごく難しいことだと思うんですけど、何を使ったのかな、どういう状態なのかなってすごい難しいんですけど。
それでもやっぱりポイントだけ押さえればキレイに変わることができるので、そういうとこを見つけられるテクニックが重要なんじゃないかなと思います。
今まつ毛を上げたんですけど、しっかり彼女まつ毛があるのであんまり塗らなくてもいいかな。
ちょっと目尻だけ。ほんと目尻だけ、目尻の根元だけ。
印象が上にくるように。印象が上っていうのは見る人の視線がちょっと上に、ここじゃなくて上にくるようにしてあげると。
目にくるようにしてあげると顔のバランスがとれるんじゃないかなと思います。
リップもあんまりここにあると強過ぎると思うので、この形を活かして自然な感じにいけたらなと思います。
丸くね。ここもちゃんと丸くっていうぐらいが一番いいんじゃないかなと思います。
これぐらいかな。あえてこういうスポットは隠さなくてもいいんじゃないかなと思います。
これぐらいで、ほんのワンポイントのタッチアップで。
気になるところをカバーするのではなくて、目線をちょっと変えてあげるっていうところを見ていただけたらなと思います。
まとめ
- あくまで自然な血色を出したいので目の下ギリギリにチークを入れない
- 濡らしたスポンジで顔全体同じ動きでメイクを馴染ませる
- 輪郭の角に視線が集中しないように目元の印象を強める
- 気になるポイントに視線がいかないように他の部分の印象をつけて全体のバランスをとる
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