講義(動画)
協賛
講師:栢木進さん
撮影スタジオ・モデル:国際理容美容専門学校
撮影・映像編集:1,2 FILM
講義動画の書き起こし
メイクは全体的に年相応、顔の印象に合わせて(00:13~)
メイクアップアーティストの栢木進です。
今まで40代の女性を健康的で魅力的なメイクにするっていうところで、ここまでやってきました。
肌を作って、肌もシミを消すのではなくツヤを出す。
それはファンデーションの使い方とか、その前にスキンケアがどれだけ大事かっていう、そこからツヤを出していくというところがポイントであり。

目元も皮膚が落ちてきてる分、そこをちゃんと目の形に沿ってアイシャドウを入れるのではなくて、目が見えたときに似合うように短めに。
ここの影が見えないように、影にシャドウをのせてしまうともっと影になって落ちてしまう。そこには何も入れないっていうところ。
光も余分なパールでギラギラっていうのも年齢にはそぐわないってなってくると思う。
ある程度自然な健康的な印象を持たせたいので、そこまでギラギラは今回はさせていません。
眉毛もしっかり存在感があるほうが顔が映えて見えるので、しっかりめに描いてます。ある程度太さも濃さも感じられるように描いてます。
彼女の顔の印象がすごく可愛らしい感じなので、チークも彼女の雰囲気を活かしながら。

でもあんまり丸く似合うからといって入れてしまうと、このほうれい線、目の下の影が際立ってしまうので、丸いんだけどポイントを中心に外に上がって見えるように、こういう三角形で入れてます。

リップも、この口角の影が気にならないように上の唇を大きめに描いて、途中で切れるように描いています。
全部描ききらない。全部上唇の途中で止めておく。

そうするとこの影が目立ってこないので、途中で切れてます。
切れてるってプッツンと切れてるのではなくて自然にぼかしていってます。
最後のバランスはポイントメイクがなじむように(02:28~)
ここまで一つひとつやってみたんですけども、全体で見てどうでしょうね。
ここで最後のバランスを取ってみたいんですけども、もうちょっと頬のシェーディングがあったほうが、顔が締まって見えるかなと思うので。
そこを足していこうかなと思うのと、チークもふわっと血色があったほうが顔が明るく見えるのかなと思うので、そこの2点だけ最後のバランスっていうところで足していこうかなと思います。

最後のチークはパウダーで外側に一筆(03:00~)
チークなんですけども、最初のときにはクリーム系のもので血色を出すようにしていたんですけども、最後には一筆だけパウダーでいこうかなと。

これぐらいの色をジュワッと中から出るような色を足していこうかなと思います。
ほんのちょっとですよね。あんまりベターって付けるとマットな、どうしてもすごく質がいいパウダーのチーク、リップも付け過ぎるとパウダーなので、粉っぽくなってしまうので。
ふわっとのせるためにほんのちょっと。
さっきと同じようにあんまり中に入れ過ぎない。外にもっていく感じですね。

ハイライトで自然な透明感に(04:02~)
ちょっと足していきます。
上から先ほどクリームチークをなじませるために、クリームチークをのせたあとにファンデーションのスポンジでなじませたんですけど。
こういう2色のチークなんですけど、今この色をのせて、もうちょっとこの上から白いやつをかぶせて自然に見せていきます。

より透明感が出るというか、これでだいぶなじんだと思います。

シェーディングは頬骨に合わせ外側から内側に(04:47~)
ここからシェーディングを入れていきたいと思うんですけども、シェーディングも何となく顔のフレームに入れるのではなく、ちゃんと人によってチークボーンの出方が全然違うので。
丸い人とか角ばった人とかとんがった人がいるので、その人に合った顔の影を作っていきます。

彼女はちょっと丸い感じなので、あんまり入れると横、ここをこう入れると横が分断されてしまうので、あんまりここの下までには入れないです。

縦の方向で、気持ち入れていきます。

そんなにガツンと色を入れてしまうと、逆に不自然になってしまうので、なるべく肌になじむような。
本当こんなニュアンスな感じ、これぐらいの色で使ってます。

これも外から内側にブラシを動かすと、影が自然に外が濃くなってだんだん明るくなる。

そういう奥行きが感じられるようになるので、外から入れていくと。
首もちょっと自然に見えるかもしれませんね。
ハイライトは必要な場所に必要な分だけ(06:12~)
最後にハイライト的な、顔の透明感が出るようなパウダーを使おうかなと思います。
これぐらいのパウダーなんですけど、紫よりもちょっとピンクっぽい。

ちょっとファンデーションでタッチアップします。

今全体に入れようかなと思ったんですけども、すごい細かいパウダーですごい透明感が出るんですけど。
かといってどこでもいいやって塗ってしまうと逆に乾燥してしまったり、パキパキしてしまったりするので、どこに使ったらいいのかってちゃんと見極めて使うようにしてください。

この辺でのせてしまうと、逆にオイルのツヤというかオイルベースのファンデーションのツヤが若干消えてしまう気がするので、ここはファンデーションをそのままとっておきます。

目の下だけ気持ち。

別に絶対使わなきゃいけないとかではないので、ちゃんと見極めてどこに使えば効果的なのかをその都度考えながら。
何も考えず、ただ順番としてやらないようにしてください。

まつげエクステはきちんと梳いて整える(07:54~)
最後にマスカラ今回は塗ってないので、まつ毛のエクステンションでもちゃんと整えて梳かしてセパレートに見えるように。

あんまりガシガシやっちゃうと取れてしまうので、ちゃんとセパレートになるように梳いてあげる。
これぐらいでいいんじゃないでしょうかね。
こんな感じで40代の女性を健康的で魅力的にするメイクアップ。
ナチュラルなんですけども、そういうメイクの完成です。


まとめ
- あくまで年相応、雰囲気に合わせたメイクを心がける
- ほうれい線が目立たないようにチークはやや引き上げて
- 口角が下がって見えないように上唇はキワまで書かない
- 最後のチェックは全体のバランスを見てポイントメイクが顔の中に馴染むように
- 少しずつ様子を見ながら足してゆく
- 必要であればハイライト、透明感を
- シェーディングも頬骨の形をよく見ていれ方を考える
- 不自然にならないよう薄めの色で
- 外側から内側に筆を動かし自然な影のグラデーションをつける
- パウダー類は使う場所考え必要以上に使わない
- 質感が変わってしまわないように注意
- 本当に必要なのかどうか考える
- まつげエクステでもしっかりコーミングして整える
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