講義(動画)
協賛
講師:栢木進さん
撮影スタジオ・モデル:国際理容美容専門学校
撮影・映像編集:1,2 FILM
講義動画の書き起こし
クレンジングの重要性(00:13~)
はい、メイクアップアーティストの栢木進です。今回は皆さんにクレンジングの仕方を見ていただきたいと思います。
僕らがしたいことってきれいなメイクをしたいので、元の状態が、ほんとに素の状態がきれいじゃないと美しいメイクはできないので、そのために本人がしてきたメイクをキレイに落としてあげる、そういうことがすごく重要だと思っているので、そこを細かいところまで見ていただきたいなと思います。
彼女今自分のメイクなんですけど、これを拭き取りで全部きれいに落としていこうと思います。
リップのクレンジング①(00:48~)
それでは実践していきたいと思います。
ほんとはご本人に、モデルさんとかお客さんに自分で顔を洗顔していただく方が一番早いんですけど、なかなか現場ではそういうことはできないので、僕らがちゃんと拭き取りでキレイに拭き取ってあげることがすごい重要です。
どこから落とすかっていうと一番濃いところから。
例えば彼女でしたらリップ塗ってますよね、しっかり。そこをしっかり、ポイントから落としていきます。
まず余分なところをティッシュをピーって。
軽くでいいです。余分な油分が取れるぐらい。
色はここの時点ではそんなに落ちなくていいので、余分な表面の油分だけ取ってあげます。
次にワセリン。これすごく多めにグリっとこれぐらいのせちゃいます。
なぜこれぐらいのせるかっていうと、まずここにたまりを作っちゃう、グーッとリップで。
リップを、上も、上下ギトギトになるぐらい。
本人は気持ち悪いかもしれないんですけど、これはすぐ拭き取ってしまうので問題ないと思います。
しっかりすり込んであげます。
何でワセリンを使うかっていうと、これを今からティッシュで拭き取るんですけど、油分が多いので、余分なリップの皮もきれいにふき取れるっていうことですね。
外側から拭きます、ビー。はい取れました。
こっちも外側からビー、内側、真ん中ぐらいまで。はい取れました。
上もビー。外から内に巻き込むように、ビー。
ここでも100%は取れてないんですけど、これはこれでひとまず置いておきます。
あとでクレンジングをつけてもうちょっと丁寧に落としていきます。
今はこれぐらいで置いときます。
アイメイクのクレンジング(03:01~)
次に濃いとこはアイメイクですよね。アイメイクを次に落としていきます。
彼女そんなにこってりマスカラつけてないんですけど、でも一番濃いマスカラから落としていきますね。
下の方を先に落としてしまうと、上を落としている間にせっかく落とした下にどんどんついてきてしまうので、基本的に目の上から落としていきますね。
今マスカラって言いましたけど、まずまゆ毛から。
まゆ毛も毛流れに沿って一回拭きます。
次に毛の反対側から。毛流れ反対側から毛流れに沿るのと毛流れに逆らうのと両方の動きで取っていきます。
反対側も。一番気をつけなきゃいけないのが、あんまり力を入れない。
ほんとに軽くこするだけで取れてくるので、あんまりゴシゴシやると肌への負担になってしまうので。もうこれで取れましたよね。
じゃあ次マスカラ取っていきます。マスカラも簡単には取れないですよね。
簡単には取れないからこそちゃんと丁寧に落とすことがすごく大事。
これオイルのクレンジングです。これ今上についてます。
2つに折りました、今ここについてますね。
マスカラを挟みます。下にコットンを入れて親指で挟みます。
グーッと優しくこすります。イメージ的には乳化をしてる感じ。
グーッと揉みこむような感じで。
そうするときれいに取れていくので、ここもあんまり引っ張るとまつ毛の負担になってしまうので、抜けてしまったりするので、丁寧に丁寧に、優しく優しく落としていきます。
もうちょっとキワの方がまだ残ってると思うので、ここでアイラインも一緒に取っていく。
まだアイラインも残ってますよね。
キワの方にグルッと集めて落としていきます。丁寧に丁寧に。
コットンもひっくり返せば使えるので。
まつ毛の下から、グッと上げて、下からここにたまって落ちてないのを落としてあげます。上にやって落としてあげます。
一番気をつけなきゃいけないのが、落としてるときでもメイクはキレイに。
言ってることが矛盾してるかもしれないんですけど、どういうことかっていうと、一気にベタッと落としてしまうと、全部がマスカラもアイラインも広がっちゃいますよね。
そうするとその時点で余分なところにメイクが広がってしまうので、キレイに落ちないんですよね。
だから最小限にあるところをちゃんと、描いてある分だけ、アイラインが描いてある分だけちゃんと落としてあげる。
外に引っ張らない。内側に戻して落としてあげるとそこのポイントだけキレイに落ちる。
これは今メイク全体で落としてるんですけど、ポイントメイクをチェンジするときでもこういうテクニックってすごい重要で、その部分だけ丁寧に落としてあげる。
下のマスカラも落としていきますね。
これも掻き出すように。マスカラを掻き出すように。
あんまりゴシゴシ外にやっちゃうと、さっき言ったように広がってきちゃうので。
全部また拭き取らなきゃいけなくなってしまうので、常にポイントを意識して落としていく。
絶対大雑把にやらないっていうのがコツですね。ていうぐらいでアイメイクはきれいに落ちたんではないでしょうか。
ファンデーションのクレンジング(07:31~)
はい、今アイラインとマスカラが落ちた状態なんですけども、ここから次はファンデーション、肌全体を落としていこうかなと思います。
今ポイントを落とした時に使ったコットンなんですけど、普通のスタンダードの四角い、薄めじゃないけどしっかり柔らかいやつなんですけど、これを使って目元を落としたんですけど、もうちょっと肌が広いところ、顔の面積が広いところ、あと柔らかいところはもうちょっとセンシティブに太いふわふわな大判なコットンで全体的にジュワッと拭き取ってあげます。
こういうコットンも使い分けると、部分によってはすごい落としやすいっていう、それもテクニックだと思うので。
今ここから落としていきますね。
ポイントもやっぱり内側から外側に、グーッと。
絶対ゴシゴシこすらない。優しくゆっくり。グーッと落としてあげます。
指を動かす、手を動かす方向は絶対下に下に行かない。上に上に基本的に上に。
全部上にこめかみ、耳方向に持ってってあげる。
1回、目も落としてあるんですけど、目の上もしっかり、もう1回外側に。
おでこは中心から放射線状に落としてあげる。
小鼻の周りとか鼻の下とか目頭のあたり、細かいとこってなかなか落としにくいんですけど、そういうところはしっかりコットンを細かく折って角を作って落としてあげる。
これでほぼほぼ、ある程度落ちてるんですけど、もう1回同じ動きをしていきます。
落ちましたが、まだどうですか、リップがそのまんまになってますよね。
そこを今から綿棒で落としていきます。
リップのクレンジング②(10:07~)
リップもさっきはワセリンでグーッとにじませて拭き取ったんですけど、次はクレンジングで。
クレンジングオイルのポイントメイクアップのリムーバーを両方つけてここから拭き取っていきます。ここも優しく優しく。
ほんとに顔も、全部そうなんですけど、絶対ゴシゴシこすらない。すごく肌はセンシティブなので。
場合によってすごく真っ赤なリップとか、すごい沈着しやすいようなリップを塗ってる人は結構色が取れにくいので、そういう場合はさっきのワセリンではないんですけど、リップバームとかをちょっと多めにつけて時間を置いて。
時間を置くって言っても2分3分で十分なんですけど、それで後から拭き取ると沈着が取れてくるので。
今その場で全部落とそうと思ってやるとゴシゴシこすりがちなんですけど、そうじゃなくてちょっと時間を置いてあげるのも有効的なので。
これでしっかりメイクが落ちました。
注意点(11:45~)
たまーに、NGなんですけど、落とした時にふと見ると髪の毛がねボサボサに。
ここだけに一生懸命になっちゃって髪の毛がねボサボサになっちゃってることがあるので、そうするとあんまり美しくはないので、ちゃんと髪の毛もキレイにその都度その都度どうタッチしてるのかって見るのも、モデルの子を心地よくさせるテクニック何ではないかなと、重要なんではないかなと思ってます。
これぐらいでクレンジング終了です。どうでしょうか。
まとめ
- 濃い場所から落とす(口元→目元→ベース)
- マスカラは落ちにくいからこそコットンで優しく挟んで丁寧に
- アイシャドウ、ラインは塗ってある範囲をピンポイントで落とす(落としている最中も顔はキレイに)
- ポイントメイク落としベースメイク落としはコットンを使い分ける
- ベースのクレンジングは内側から外側へ上方向を意識して
- リップの色の沈着はリップバームやワセリンを塗ってしばらく置いてから拭き取る
- モデルの髪の乱れにも注意を払う
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